前回の続きです♡
保険会社と火災保険の補償内容は決まりました。
さて、ここからが本題。
新築分譲マンションに地震保険は必要なのでしょうか?
目次
新築分譲マンションに地震保険は必要?
地震保険は火災保険とセットでしか加入することができません。
また、補償金額は最大(全損)で火災保険の半額です。
補償は被害の程度によって計算され、5%〜100%とかなり幅があります。
極端な例ですが、地震の揺れで100万円のテレビが1台壊れただけで他に被害が無い場合は、保険金は1円もおりません。
2019年1月から東京都は地震保険料が11%アップしますし、今後も上がり続けます。
保険料は高いけど、補償は心許ない…だからこそ加入するべきか悩むところですよね。
地震保険〜マンションは家財補償を重視?!〜
地震に関して、実際に被害に遭われた方々のブログやTweetを拝見したのですが、マンションの場合、専有部の建物被害に対する補償って、相当な被害が無い限り期待できないみたいです。
マンションの場合”建物への保険”という意味より”家財への保険”を重視して加入する方が多い印象です。
地震保険〜家財補償の計算方法〜
先ほども書きましたが、地震保険は火災保険と違い、例えば地震の揺れで100万円のテレビが1台壊れただけで他に被害が無い場合は、保険金は1円もおりません。
では、家財の損害に対する補償はどうやって計算されるのでしょうか?
まず、「食器陶器類」「電気器具類」など5つに分類されて、それぞれに品目が設定されています。
食器陶器類(食器や食料品)は1品目「1%」で、食器が1枚割れても100枚割れても「1%」という風に、品目1つに対しての「加点方式」で計算されるので、百均のお皿でも1枚10万円のお皿でも「1%」です。
例えば、食器が10枚割れて、陶器の置物が1つ割れたら「1%」+「1%」=「2%」。
これに、電子レンジ「2.5%」+パソコン「2.5%」+食器棚「4%」で計「11%」とします。
※画像出典/ユニヴログ
損傷を受けた家財を加点方式で計算して、計10%以上になれば保険が支払われます。10%未満の場合は保険金は支払われません。
例であげた計11%の場合、「一部損」になるので、地震保険金額の5%が支払われます。
Naomi家の場合、地震保険の家財は250万円なので、支払われる保険金は12万5千円。
「小半損」(30%以上)になれば75万円支払われるけど、この加算方式で30%って相当な被害よね…。
※画像出典/ユニヴログ
東京は全国で1番保険料が高いエリア
各都道府県の保険料に関しては、日本損害保険協会の「2019年1月 地震保険制度改定の概要」を確認したところ、東京を含む1都3県は、1番安い10県と比べて約3.5倍の保険料となっています。
Naomi家の場合、下記条件で地震保険は5年で72,460円でした。
・家財 250万円
・免震耐震等級割引適用物件
・専有延床面積 約68㎡
・H31年1月から補償開始
もちろん地震による火災などの補償もあるので、家財補償だけで判断するべきではないけど、47都道府県の中で地震保険料が1番高い「千葉県、東京都、神奈川県、静岡県」の場合、支払う保険料に対して、保険金がどのくらい見込めるのかで、加入の必要性を考えるのも1つの方法だと思います。
Naomi家の場合、住めないくらいの状況(全損)になった場合、保険金は650万円おります。
二重ローンは難しいと思うので、残ったローンを支払いながらの賃貸生活か、地元に帰って実家に身を寄せるかになると思います。
仮に入居直後に全損になったら、650万円は焼け石に水ですが、無いよりはあった方が良い…。
でも、東京湾北部地震や多摩直下型地震で、免震耐震基準の新築マンションがそんな状況になるのかしら??
これについては、「地盤×免震耐震基準」と、「区市町村別被害想定結果」のデータを元に考えてみることにしました。
東京都の地盤と液状化予想
最大震度7を記録した北海道胆振東部地震では、北海道全域が停電したニュースと合わせて、札幌の地盤沈下が大きなニュースとなりました。
札幌には水分を多く含む泥炭地が多いそうで、5年前に書かれた「札幌の不動産屋の言いたい放題」の記事では、札幌の地盤の弱いエリアをあげていらっしゃっていますが、今回の地盤沈下エリアとドンピシャ!
東京の地盤に関しては、ジオテック株式会社のこちらのページ、もしくはGoogleで「○○(自治体名) 地盤」で調べると、区役所などが出している情報を見ることができます。
そして、液状化の予想に関しては、東京都建設局の東京の液状化予測図が分かりやすいです。
マンションを購入(検討)されている方であれば調べたことはあると思いますが、Naomiと同じくデータチェックが好きな方はこちらのサイトもおすすめです♡
▶︎東京都に地震が発生した時の地域危険度ランキング
▶︎地震に関する地域危険度測定調査 地域危険度一覧表(区市町別)
区市町村別 M7.3地震の被害想定
首都直下地震による東京の被害想定報告書(東京都防災ホームページ)の区市町村別被害想定結果では、東京湾北部地震と多摩直下地震(M6.9/M7.3)の詳しい被害想定を数字で見ることができます。
あくまで”想定”ですが、参考にしました。
余談ですが、想定結果の概要 で興味深いのは、多摩直下地震(M7.3)でも、多摩より区部の方が震れが大きい場所が多いということ。
東京湾北部地震(M7.3)に至っては、多摩は震度6強が0になっています。
地震保険の加入率
最後に、損害保険料率算出機構で地震保険の付帯率(火災保険に加入するときに、地震保険を付けた方の割合)を調べてみました。
2017年度に東京都で火災保険に加入した方のうち、58.2%の方が、火災保険に加えて地震保険にも加入していました。
ただ、火災保険は賃貸物件の入居時にも契約しますし、マイホーム購入者に絞って考えると、もう少し加入率は高いのかな?と思います。
ちなみに、2017年度の「地震保険 世帯加入率」(全世帯数に対してどのくらいの世帯が地震保険に加入しているかの割合)も調べてみると、東京都は37.0%でした。
地震保険に入った方がいい人とは?
一般的に「ローン残高が多い」「地震によって収入が途絶える可能性がある」「生活を再建するだけの十分な貯金が無い」「避難所以外に身を寄せることができる場所が無い」人は、地震保険に入った方がいいと言われています。
Naomi家もチェック!
△ 地震によって収入が途絶える可能性がある(夫はおそらく途絶えないけど、Naomiは途絶える可能性が高い)
△ 生活を再建するだけの十分な貯金が無い(何とかなる…はず)
× 避難所以外に身を寄せることができる場所が無い(交通網が遮断されている間は無理だけど、夫婦共に実家は遠方なので、地震の影響が無い場所に身を寄せることは可能)
これに加えて、今までご紹介した地盤や建物の構造などを考慮して、最終的には「入らない」ことにしました。ただし、現時点ではまだ未契約なので、今後変更になる可能性有り。
月額計算すると医療保険より安い
ここまでなんやかんや書きましたが、地震保険は5年で72,460円。
ということは、1年あたり14,492円、1ヶ月あたり約1,207円です。
Naomiが加入している掛け捨ての医療保険(月額2,116円)より安い…。
次回の更新時はさらに保険料は上がると思いますが、月々1,207円で5年間の補償を買うことができるなら安いな〜という気持ちも未だにあります。
だから、正直なところ、加入手続きギリギリまで悩んでいると思う♡笑
地震保険って本当に難しいわ〜…。
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